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住まいの本当の話 ― 迷信のように思える家相について。

2025年12月17日(水)

今回は、家相(かそう)についてお話をさせていただきます。
最近は家相を気にする方もほとんどいなくなりましたが、ご両親やご年配の方の中には気にされる方もいらっしゃるので、少し触れておきます。

家相とは、簡単に申しますと、建物の中心を出して(中心の出し方も色々決まりや方式があります)、中心から真北(本当の北)ではなく、磁北(磁石の指す北)に合わせて家相定規を当て、決まりに沿って間取りを見ることを言います。
例えば、
・この方角にはトイレや玄関やかまど(キッチン)や、水廻りや間取りの出っ張りや欠けはいけない。
・北東(丑寅)表鬼門と南西(未申)裏鬼門には玄関やトイレや水廻りを配してはいけない。
・南東(辰巳)の方角には玄関が良い。
等が代表的です。

家相には、家相見屋(かそうみや)という方がおり、昔は、そこで見てもらう人も多くいらっしゃいました。
私もお客様に同行をさせて頂きましたが、建築学を学んだ家相見屋さんには会った事がありません
しかし、こんな間取りだと主人が病気になるとか、家が廃れていくとか宗教的な脅しとも取れることばかり言われるので何だこれは!!!と思っていました。

このように少し怪しげなものとして感じていた家相ですが、ある著名な建築家さん(TVCMにも出演された事のある方です)の本に出会ってから考え方が変わりました。
家相とは、本やパソコン等の情報媒体の無かった昔に家造りの戒めとしてできた物で、日本には四季が有り季節風が吹くので、
・この方向にトイレが有ったら季節風が吹いてトイレの匂いが家の中に入ってきてしまう。
・かまど(キッチン)やお風呂がこの方向に向いていると季節風が吹いて火事になってしまう
といったようにとても論理的に出来ている物だという事でした。
確かに考えてみればその通りです。

しかし、昔と違って現代の家はトイレは水洗で、汚物は家から一瞬で出て行きますし、お風呂もキッチンもIHや給湯器で火を使わなくなっています。
よって現代の家では、家相での戒めは関係なくなってきていると思います。

私は家相については気にしなくても良いと思いますが、プランニングする時には、鬼門には玄関やトイレは配置しないようにしています
なぜなら、間取りを見たら直ぐに判るからです。
家を建てた後で『どうして鬼門に玄関が有るの!!!どうして鬼門にトイレが有るの!!』と感じたら、お客様がとても嫌な思いをされると思うからです。

私がプランを作成する時には、お客様のご要望が有れば家相図を作成しており、安心して頂いております。

最後に、私が家相見屋さん(宗教家の方)に同行して感動して納得したお話があります。

家相の良い家とは、住む人が便利で気に入った家が一番家相の良い家です。
家相など見てもらわない方が良い。
ただ、見てもらって聞いてしまったら間取りの変更はしなさい。
何故かというとその悪い言葉が心に残って、その事で悪いことが起こってしまう。

本当にその通りだと思いました。
家相については考え方が多岐に渡るので、私は建築家として対応をさせて頂きますのでお気軽にご相談ください。

代表写真

ナチュラル建築デザイン工房 千寿堂
代表/光畑 昌利

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