住まいの本当の話 ― 自然素材の家は、なぜ空気までやさしいのか
2026年1月14日(水)
私たちは毎日、何をいちばん体に取り込んでいると思いますか?
答えは、食事でも、水でもありません。
実は「空気」です。
人は1日に、およそ20kgもの空気を吸って生きていると言われています。
眠っている間も、何気ない家事の時間も、呼吸は止まりません。
だからこそ、その空気が「どんな環境で生まれたものか」は、暮らしの質を大きく左右します。
家の中の空気は、素材から生まれている
住まいの空気は、外から入ってくるだけではありません。
壁、床、天井、家具・・・家を構成する素材そのものが、空気の一部になっています。
一般的な住宅では、建材同士を固定(接着)するために、化学接着剤や合成樹脂が多く使われています。
それらは施工後も長い間、目に見えない成分を空気中に揮発させ続けます。
においとして感じることもあれば、喉の違和感、頭の重さ、目のしょぼつきとして現れることも。
原因が分からず、「体調のせい」と思われがちな不調の背景に、住まいの空気が関係している場合も少なくありません。
自然素材の家が、呼吸しやすい理由
無垢材や漆喰、土壁などの自然素材は、強い化学接着剤に頼らず、素材そのものの力を最大限に発揮して使用されています。
そのため、空気中に余計なものを放出しにくく、家の中の空気がとても穏やかです。
さらに自然素材は、湿気を吸ったり吐いたりしながら、空気の状態を自然に整えてくれます。
まるで家自体が、静かに呼吸しているかのように。
「この家、なんだか落ち着く」
そう感じる理由は、気のせいではありません。
数値では測れない「やさしさ」
断熱性能や気密性能は、確かに大切です。けれど、数値が良いだけでは説明できない感覚もあります。
1日に20kgも吸い込む空気が、少しずつ体に負担をかけていたとしたら。
逆に、何も気にならない空気に包まれていたとしたら。
その違いは、数年後の体調や、「家が好きかどうか」という感情にまで影響していきます。
空気を選ぶという、住まいづくり
住まいは、完成した瞬間がゴールではありません。
そこから何十年も、家族と一緒に呼吸を続ける場所です。
だから千寿堂は、見えない空気のこと、使われている素材のこと、その先にある暮らしの安心まで考えます。
深く息を吸って、何も引っかからない。
その当たり前が、実はとても貴重なこと。
住まいの本当の話は、いつも目に見えないところにあります。
そして、その空気は、今日も家族の体に静かに取り込まれています。





