住まいの本当の話 ― 24時間換気システムが有るから安心?
2025年10月29日(水)
先日、宮城学院女子大学名誉教授、北海道大学工学研究院客員教授である、林 基哉先生の講演を聞いて驚愕しました。
先生は宮城県内の新築断熱気密住宅の換気・空気環境調査を実施されたのですが、その結果がシックハウスやアレルギーの原因のTVOC(総揮発性有機化合物)が、24時間換気システムを作動させると国の定めている基準値(400㎍/m₃)を大きく超えてしまっているとの測定結果だったそうです。
講演時の資料より
シックハウスが社会問題になって国がVOC(揮発性有機化合物)の規制に乗り出したのですが、トルエン、キシレン、ベンゼン、酢酸エチル等のシックハウスの主原因の物質を規制することは出来なかったのです。 (これらを規制してしまうと化学接着剤等が使用できなくなってしまう為、建物の建築が出来なくなってしまうので規制できなかった。)
結局、国が規制したのはホルムアルムヒド(ホルマリン)とクロルピリホス(シロアリ駆除剤)だけとなりました。
ホルムアルデヒドは住宅メーカーでは脱ホルマリンが進んでいてもう止めていた物質です。
クロルピリホスは効果は短くなりますが、代替えの製品が有りました。
社会問題となっていたVOC(揮発性有機化合物)は引き続き使用できることとなったのです。
それじゃ、換気をすれば良いんじゃないかという事になり、
シックハウスを防止する目的の為に2003年7月1日から建築基準法で24時間換気の設置の義務化が始まったのです。
このような経緯で、今はどの家にも24時間換気システムを設置しないといけないのですが、
換気システム作動させると国の定めている基準を大幅にオーバーしてしまうのが現実です。
原因は「24時間換気を作動させると建物の構造内部(床下、壁内、天井裏)に使われている化学物質の建材から室内にVOCが引っ張られてしまう」のです。
シックハウスの防止の為の24時間換気が
シックハウスの原因となるVOCを室内に充満させてしまうとは・・・
恐ろしい事です!!!!
唯一の解決策とは
唯一の解決策は建材に化学物質を使った物を使わないという事になります。
集成柱、集成梁、合板、化学接着剤で貼り合わせて作った新建材、ビニールクロスを使わない家造りをしないといけないという事です。
化学接着剤で貼り合わせて作った新建材やビニールクロスを使わない家造り・・・
つまり、無添加住宅®ではないでしょうか!
24時間換気とは
24時間換気は「2時間で家全体の空気を入れ替える能力が必要」で3種類あります。
・第一種換気(よく使われる換気システムです。)
吸気と排気を同時にして室内の空気と外気を熱交換して換気するシステムです。
・第二種換気
吸気のファンと排気口で換気するシステムです。(一般住宅では使われてなくて病院等で使われることが有ります)
・第三種換気
排気のファンと吸気口で換気するシステムです。(ローコスト住宅で使われる事が有ります。価格が安いですが室内の温度が逃げてしまいます。)
最後までお読み頂きまして、誠に有難う御座いました。






