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住まいの本当の話 ― 知っているようで知らない、結露のお話し

2025年10月8日(水)

今回は、誰でも知っているけど、詳しくは知らない「結露」についてお話をします。

寒い時に暖かいお部屋から出た時にメガネが曇ってしまうのも、暑い日に氷水を入れたコップに水滴がつくのも「結露」と呼ばれる現象です。
この結露は何時でもいつの季節でも、温度と空気中の水蒸気量によって発生してしまいます。
少し難しいお話になりますが、結露はアレルギーや建物の寿命に大きく関係してきますので必ず知っておいてほしい現象なのです。

結露の仕組み

空気中の水蒸気量が一定でも温度が下がれば、湿度が上昇してしまい湿度100%を超えると空気中の水蒸気は水滴に姿を変えます(これを露点と言います)。
つまり冬場に暖房して温度を上げると同じ水蒸気量でも湿度が下がってしまいますので加湿器等で加湿をしないとカラカラに感じてしまいます。
だから冬場には加湿器等で加湿をするのですが、暖房を切ると温度が下がって湿度が上昇してしまい、空気が水蒸気を保つこと出来ない露点に達して結露が起こるのです。
(温度が20℃で湿度60%の状態で、室温が15℃に下がると湿度は82%にになり、室温が12℃になると結露が発生します。冬場のお部屋では普通に起こっている事ではないでしょうか。)
実は室内で発生した結露(水滴)は窓ガラスにくっ付いている訳ではありません。(窓ガラスやサッシ本体についている結露は外気の冷たい空気に室内の空気が触れた為に起こったもので別の物です。)
室内の温度低下で起こった結露は、ハウスダストやカーテンやマットやクッション等に吸収されます。
結露の恐ろしさは、その水分にダニや黒カビや細菌類が発生して気管支系のアレルギーの原因となることなのです。(1gのハウスダストにダニは約2000匹、黒カビは3万個、細菌類は800万個検出されています。)

結露を発生させないためには?

つまり結露を発生させない為には、部屋の温度をお休みなられる時も外出時も暖房して温度を一定に保つか、そもそも暖房をしなければ良いということになります。
しかしながら光熱費が高騰している現在では現実的ではありませんし、暖房をしないというのは無理な話で、もっと体にとって酷いことになってしまいます。
(体温が1℃下がれば免疫力が30%低下してしまいます。ですのでイギリスでは居室は18℃以下にはしない、との指針が出ています。)

結局どうすればよいのか

結露の発生を防ぐことが困難なのはお判りいただけたと思います。
では、結露対策はどうすればよいのか?
床や壁や天井が投げ出された結露を吸収してくれたらいいのです。
宣伝になってしまいますが千寿堂のお造りする無添加住宅®は壁や天井は漆喰仕上げて床は天然無垢の床材を使用しています。
天然素材にはとても大きな調湿能力がありますので結露の被害をなくしてくれます。(漆喰内部は弱アルカリ性なのでカビ、ダニ等の繁殖ができません。)
(ビニールクロスや合板のウレタン加工がされている床等は、調湿は全くしてくれませんし、黒カビはビニールクロスが栄養となって繁殖をしてしまいます。)

無垢材の調湿機能 | ナチュラル建築デザイン工房 千寿堂 | 無添加住宅 正規設計代理店

結露のもっと恐ろしいこと

お聞きになられたことがあると思いますが結露が引き起こす怖いこととは『壁体内結露』が起こる事です。
それは室内の水蒸気(水分)が壁の中に入って外気との温度差で結露を起こしてしまう現象です。
夏場は逆に外の湿度が壁の中に入って結露を起こしてしまいます。
そのことでどういった事が起こるのかと言いますと、その水分によって腐朽菌が発生して木を腐らせてしまい、建物の寿命を縮めてしまうという事なのです。
何の対策もしていない住宅ですと10数年で壁の中の木が腐ってしまいます。
とても恐ろしい事です。
また、壁体内結露により断熱材の断熱性能が低下してしまいます。

では、どうしたら良いのか???!!
室内の高い湿度を外壁に入れないようにする
外気の暑い時の高い湿度を外壁に入れないようにする
その対策としては、
①室内が調湿能力が高い素材で出来ている事(湿度を上げないようにする)。
※千寿堂のお造りする無添加住宅®は漆喰と天然無垢材で室内は調湿能力は抜群です。
外壁に湿度が入らないようにする為に、室内側に防湿シートを貼る、外壁側に湿度のシールドシートを設ける。

千寿堂では、外壁の透湿防水シートは一般的に使われている物とは違ってアメリカから直輸入をしている特別なシートで、シールド性が高く室内の湿度を壁の中に入らないようにしています。
(ストローの端を指で塞いでいるといくら吸っても吸えないのと同じ原理です。)
外気からの湿度の侵入に対しては外壁から外に向って一方方向にしか湿度が移動しない特殊な透湿防水シートを使っています。(夏場の高い湿度を外壁の中に入れません。)
(一般に使われている透湿防水シートは双方に湿度が移動しますので夏場の湿度を外壁内に入れてしまい木を腐らせてしまいます。)
※アメリカではその事で訴訟になり、負けてしまったので日本で当たり前に使われている透湿防水シートは製造さえされていません。日本の常識が世界の非常識の一つです。

是非、結露の恐ろしさを知って頂いてご検討をお願い致します。

少し難しく長いお話になってしまいましたがとても大切な事でだと思います。

最後までお読み頂きまして、誠に有難う御座いました。

代表写真

ナチュラル建築デザイン工房 千寿堂
代表/光畑 昌利

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